<建築は、様々な技術分野と、いろいろな人たちとの関わりをもって総合的につくられていきます。>
建築はけっして建築家一人でできるわけではありません。設計にはより高度になればなるほど構造設計技術者や設備設計技術者といった各分野の専門家の協力がかかせません。
建築の内容によっては、さらに様々な分野の専門家が加わり、その協力のもとにチームを組んでつくり上げていくことになります。そして建て主さんの要望をきき、より質の高い建築を目指して一丸となって計画を進めていきます。
※撮影:清水 襄
この夏に竣工オープンした店舗ではこうした専門家の一人として照明のプロフェッショナルの協力がありました。
店舗の照明計画
〔中島龍興照明デザイン研究所〕
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また、同じくこの夏に竣工した住宅では植栽のプロフェッショナルが施工に関わってくれています。
住宅の屋上ガーデンの植栽
〔井田洋介 / アウトテリア民園〕
住宅の屋上ガーデンの植栽
建物が竣工にいたるまでには構造の専門家も大きく関わっています。建物の構造は木造でもRC造でもたいへん重要です。
仕上がると見えなくなってしまう部分も構造の専門家と一緒にしっかりとチェック。こうした各段階の丹念な確認の積み重ねが安心と安全につながっていきます。
工事の各段階での構造のチェック
よく建築家がより身近で、総合的、統括的な見地が必要なことからホームドクターにたとえられることがありますが、それぞれの建築の内容や難易度によって、声がけとともに多くの専門分野のプロフェッショナルたちが集まってくれることに日頃よりありがたく思っています。
まだまだ私たちが関わる建築においては、「より良いものを」といった「ものづくり」の純粋な心意気は健在です。(2012.9.)