・60からの家づくり

「人生も後半! これからの住まい方を考えよう!」


これまで50代後半から60代の方々の家を多く設計させていただきました。
その経験から、この年代は、家を建てるにもリフォームするにも一番いい年頃に思えるようになってきました。
私達夫婦に親、子ども達、+犬の3世代の二世帯住宅、子ども達が独立後の夫婦だけの小さなコンパクトな家、この両方の自らの家づくりを通して、さらに実感するようになりました。
歳を重ね、生涯に向けて本当に住みたいと思える家が、頭に描けるようになるのもこの年代かもしれません。
リタイアがみえてきても、それを前向きに考えられるようになり、気に入った家で過ごす老後を想像すると楽しくなります。
子どもは独立し、もう大きな家は必要ありません。古くなった大きな空家は子どもにとって負の資産にもなりかねません。

では、60代になって住みたい家とは?

 


○ むしろ、身の丈にあった小さくコンパクトな家
○ 部屋数を少なくしたシンプルな間取り
○ ぜいをつくした家よりもローコストな家
○ 火災の不安を軽減してくれる家(IHコンロなど)
○ より高齢になっても暮らしやすい家、バリアフリー
○ 趣味やリタイアしてから やりたいことができる家
○ 日常でアウトドアライフも楽しめる家
○ 自ら手をかけられる家(DIYなど)

などが、今まで設計させていただいた多くの50代、60代の方々から要望でした。

それでは、小さく、シンプルな家のメリットは何でしょうか。

[冷暖房効率がいい] 
冷暖房効率がいい家は、快適さだけでなく、ヒートショックが少なく、寒い時の脳卒中や心筋梗塞などの防止にも有利です。

[シンプルに暮らす] 
身のまわりに気に入った家具や思い入れのあるモノだけを残して、モノを減らしながら豊かに暮らしていく流れに合っています。

[子どもにとって] 
子どもには、それぞれの生活、通勤、勤務地、学校などの事情がありますので、将来、今の家に子どもが住むとは限りません。そのような時、小さな家はセカンドハウス的に使うことも、貸すにも有利です。

[高齢になっても、一人になっても暮らしていける家] 
シンプルでバリアフリー化が図られた家は、年齢や障がいへの対応がしやすくなります。 介護を経験した人は、より具体的で、個別の要望がある場合もあります。

などなど、まだまだありそうです。

50代、60代の方、ぜひこれからの自分らしい住まいと暮らし方を考えてみましょう。
そして、いくつになっても家づくりは、楽しく、前向きに!

 

 

 

2018年11月21日